取り組み概要
株式会社アーベルソフトは、総務省「令和6年度 地域デジタル基盤活用推進事業」を活用し、埼玉県秩父市の街なか混雑「見える化」システムの構築を担いました。
年間500万人以上が訪れる秩父市では、休日に特定スポットへ来訪者が集中し、観光客の回遊が進まない課題を抱えていました。当社はAIカメラを秩父駅前・秩父神社参道・道の駅ちちぶなどに設置し、駐車場の空き状況や人流データをリアルタイムで発信。防災DXで培ったノウハウを観光分野へ横展開した新たな取り組みです。

取り組みの背景
埼玉県北西部に位置する秩父市(人口約5.7万人)は、三峯神社・秩父神社など多くの観光スポットを擁し、年間500万人以上が訪れる人気の観光地です。都心から約60〜80kmとアクセスしやすい一方、休日には特定スポットへの来訪者が集中し、過去には25kmにも及ぶ渋滞が発生するなど、観光客の回遊が進まない課題を抱えていました。
こうした状況を受け、当社から秩父市へ「街なかでもAIカメラを活用してみませんか」と提案。総務省「令和6年度 地域デジタル基盤活用推進事業」の補助を活用し、当社が事業を担うことになりました。
取り組みのポイント
AIカメラと新通信技術で実現する観光DXの4つの特徴
AIカメラによる混雑リアルタイム解析
駐車場・参道・駅前などに設置したAIカメラが混雑・空き状況を自動解析。観光客がポータルサイトで事前確認できることで、特定スポットへの集中を分散させます。
新通信規格「Wi-Fi HaLow」の活用
伝送距離最大1km・低ランニングコストを誇るWi-Fi HaLowを採用。山間部や広大なエリアへのカメラ設置を低コストで実現します。
防災DXノウハウの横展開
河川水位・冠水監視サービス「ビューちゃんねる」で培った映像解析・クラウド配信技術を、観光・まちづくり分野へ応用。地域課題に合わせた柔軟なシステム提供が可能です。
自治体との協働による地域DX推進
市の費用負担なしに実施可能な提案型スキームで、秩父市との連携を実現。総務省補助事業の活用支援から実装・運用まで一貫してサポートします。
AIカメラ・Wi-Fi HaLowによる街なか混雑可視化
秩父駅前、秩父神社の表参道(番場通り)、道の駅ちちぶなどにAIカメラを設置し、以下の情報をポータルサイト経由で観光客へリアルタイム配信しています:
- 参道の歩行者混雑状況(歩車混在による接触事故リスクの低減を目的とした事前周知)
- 駅前駐車場・道の駅駐車場の空き状況
- タクシー待機列の有無(夜間の外出・消費を後押し)
- 人流・車両数などの基礎データ(市の観光施策立案に活用)
通信には、伝送距離最大1km・低ランニングコストが特長の新規格「Wi-Fi HaLow(ヘイロー)」を採用。撮影映像はクラウド上に1週間保管し、AIで解析した集計データを市と連携して活用します。
防災DXで培ったノウハウを観光分野へ応用
当社はこれまで、河川水位やアンダーパス冠水状況を監視する地域情報写真配信サービス「ビューちゃんねる」を通じ、県内市町村と連携した防災DXに取り組んできました。今回の観光分野への展開は、そのノウハウを応用したものです。
2024年度の街なか混雑「見える化」には総額1,000万円以上の費用が発生しましたが、うち500万円弱を総務省補助金でまかない、残額は当社が費用負担しました。「新しいビジネスモデルを創出し横展開ができれば、地元企業にもメリットがある」という考えから、積極的に事業参画を決断しました。
総務省「地域デジタル基盤活用推進事業」は申請手続きが必要ですが、地元中小企業にも門戸が開かれており、地域ぐるみのDX実装を後押しする補助制度です。当社では本事業を通じて、地域課題解決と新たなビジネスモデル創出の両立を目指しています。
地域のDX推進をお考えの自治体・企業様へ
AIカメラや新通信規格を活用した地域課題解決の取り組みについて、お気軽にご相談ください。補助事業の活用支援から実装まで、当社がトータルでサポートします。